分子シミュレーション
原子や電子のレベルで化学反応を解明
物質の反応について原子・電子レベルで解明する試みは、学問として長い歴史を持っていますが、計算でシミュレーションを行えるようになったのは、コンピュータの性能が飛躍的に向上した近年になってからです。原子・電子レベルでのシミュレーションは、あらゆる物質について、解明できる可能性を導き出すための新しい発見や理論の構築を可能にする最先端分野です。将来的には、これらの成果が新薬や新素材、環境関連技術、半導体・電子デバイスの開発をはじめ非常に広い範囲で応用される可能性を秘めており、VALWAYテクノロジーセンターでは分子シミュレーション技術のナノテクノロジー分野、バイオテクノロジー分野への応用を目指して、国の研究機関などのプロジェクトにも参加し、積極的に研究・開発を行っています。
NECソフトが培ってきた高度なコンピューティング技術が活躍
分子シミュレーションでは膨大な演算量を処理する必要があります。VALWAYテクノロジーセンターでは計算化学とITに精通した研究者が理論的アプローチの研究、応用計算の研究などを進めるとともに、ソフトウェアの開発、大規模並列化などHPC(ハイパフォーマンスコンピューティング)関連技術にも携わっています。
ミクロな視点で分子の世界を知る

例えば、分子シミュレーション手法の1つである分子軌道法では、物質の化学反応を高精度にシミュレーションすることができ、VALWAYテクノロジーセンターでは睡眠やアレルギー炎症反応に関係する酵素の働きを電子レベルで解明するといった取り組みを行っています。また、化学反応の中心となる部位は量子力学的手法によって、高精度に計算する一方、それ以外の部分は古典力学によって高速に計算し、両者の理論的整合性を取ることで大きな分子のシミュレーションを行うQM/MM法の理論的アプローチの研究も行っています。











