株式会社サンベルクス様
Web方式のMD支援・基幹システムで、現場主導の成長スパイラルを実現
単品管理・棚前発注・リアルタイム情報分析で、売場発の業務改善が可能に
首都圏を中心に展開する中堅SMのサンベルクスでは、Web方式の基幹システム『WebMD』と、Web方式の店舗システム『WEBEOB』を導入した。2010年の達成をめざしている30店舗/売上500億円の目標をクリアするための情報システムとして導入したもので、発注精度の向上、チャンスロスの削減など業務改善を図るとともに、将来の拡張性にも対応している。
本部・店舗業務の情報共有を円滑化する

今回導入したシステム『WebMD』は、商品マスター管理、受発注、売上、仕入れ、棚卸し(単品在庫管理)、分析システムなどMD系の基幹業務をWebアクセス方式で可能としたシステム。併せて、棚前発注を可能にする発注台帳機能を持ったシステム『WEBEOB』を導入したことで、本部・店舗業務の総合的な情報共有をめざしたものです。
いままでは本部でしか見ることができなかったデータを、店舗でも活用できる仕組みにしたのが最大のポイント。リアルタイムデータをベースとすることで、個店ごとの機動的な経営、きめ細かな地域対応を可能としています。Web方式を採用しているため、店舗側にサーバを必要とせず、今後の拡張性にも対応できます。さらに今回は、受発注をWeb化したことで、取引先とのシームレスな情報共有、そして、単品管理に基づく発注精度の向上、チャンスロスの削減などに取り組める環境を整えました。
「Webを活用することで、本部で見ているデータを店舗でもリアルタイムで見ることができます。とくに単品ごとの売上分析データなど、これまでのクライアントサーバ型では定型情報だけしか店舗に提供できませんでしたが、新システムでは店側で見たい切り口を自分で設定して分析することが可能で、このメリットは大きい。加えて、他店の情報を見ることもでき、店同士でお互いのいい点を参考にしながら切磋琢磨しています」(同社、情報システム部 課長・大木利一氏)。
発注については、EOB端末画面を見ながら棚前で発注できるようになり、さらにその情報がWebを通してリアルタイムで確認できます。発注した時刻、担当者、レジの最終通過時刻がわかり、発注のタイミングとチャンスロスの発生割合などが担当者ごとに判明します。その情報をもとに、担当者のスキル向上を図り、発注精度の向上を図っています。
「発注精度が向上して廃棄ロスやチャンスロスが減少し、その成果は現在のところ、売上の0.4%以上に相当します。自分が発注した商品がどれぐらい売れているかわかりますから、従業員にとってもモチベーションの向上になり、責任感も明確になります。売れ残ってしまったときには、それを反省材料にしています。それを私たちが指摘しなくても、現場の方々が率先して改善に向けて取り組むようになりました。今はこのシステムが無ければままなりません。また、新しいパートさんでも直ぐに使い方を覚えられるというのも大きな魅力ですね」(同社、情報システム部 副部長・井上久嗣氏)。
業容拡大の「その先」を可能とする仕組み

今回のシステム導入は、中期計画である「30店舗/売上500億円」に対応するためのものですが、決め手になったのは「将来の拡張性」に対応できる点です。「流通業界の厳しい競争環境のなかで生き残るには30店舗/売上高500億円、1ドミナントエリアは必須。ただし、それだけでは生き残れるというだけで、『ベルクス』(店名)でなければ提案できない価値を発揮するためには、売上で1000億円規模の会社をめざさなければならない」(同社、専務取締役営業企画部長・鈴木優喜朗氏)。 85年にSMの1号店を開店してから22年で東京都、埼玉県、千葉県に24店舗を展開しているサンベルクスにとって、2010年までに30店舗、2020年までに50店舗の規模拡大をめざすことは、準大手クラスへの飛躍を必要とし、業容の転換を意味します。 現在のオペレーションで30店舗は可能だとしても、50店舗をめざすには業務フローから点検し、将来の成長に対応する必要があります。 このため、業務の一連の流れを再確認して改善点を見いだし、それを解決していくための手法の1つとして有効なシステムを導入しようというのが今回の新しい情報システム構築のねらいになっています。

中食ニーズに対応した惣菜コーナーの品揃えも充実している(左)。
サンベルクスでは生鮮食品、なかでも青果の鮮度には定評がある(右)。
協力業者ともシームレスで情報共有

『WebMD』は、本部システムにJavaを採用。プラットフォームフリーを実現しており、このため、OSや機種を選ばずWeb環境さえあれば利用できます。さらにこのことは、取引先や協力業者とのシームレスな連携を可能とします。「業容の拡大に対応できるシステムというだけではなく、業務提携などのパートナーシップを進めるときに、シームレスで対応できる『WebMD』『WEBEOB』のある意味が非常に大きい。実際、すでにSM業態と委託業務を開始しており、このシステムを使って情報共有していますが、思った以上にスムーズで、いままで問題は一切起こっていません」(鈴木氏)。 同社に限らず、今後は業界内でも業務提携や協業化、あるいはM&Aなどによるドラスティックな展開が増えてくることが予想されます。そうしたときに問題になるのがMDの統合であり、この点、プラットフォームフリー、シームレスなWeb方式の基幹システムが時代の趨勢になっていくと考えられます。「パソコンや発注端末など既存設備がそのまま使えるので導入コストも比較的、低額で抑えられたと思います。導入したアプリケーションの更新や拡張におけるタイムロスが無くなるので、試したいことが即実践できるのも大きなメリットです。今後、店舗拡大や統廃合などのスピード化、取引先様との連携強化などが増えてくることを考えると、Web方式が最も時流に即した仕組みと言えるのではないでしょうか」(井上氏)。 同社は2007年9月、自社に設置している基幹サーバをNECソフトのデータセンターに移設しました。24時間365日の監視・運用体制と高品質なファシリティ、インフラ環境の活用で、安全・安定的な日常の業務運用により、安心して日常業務に専念できるようになりました。

出典:Retail Technology 2005 (ChainStoreAge 2005年9月1日号別冊) ダイヤモンド・フリードマン社
※但し、年数・出店数、最終段落は加筆修正した。(2007年8月)
お問い合わせ先
NECソフト株式会社
0120-632-364(フリーダイヤル)※携帯・自動車電話・PHSからもご利用になれます。
受付時間 9:00~19:00(土日・祝日は除く)/E-mail: info@necsoft.com










