
ダイワボウ情報システム株式会社
システム推進部
基幹システム課 課長
渡邊 裕一氏
無線ハンディターミナルを活用したシステムによって、全社的なローコストオペレーションの物流システムを構築
マルチベンダー対応かつ「顔の見える」総合ディストリビューターとして、100万アイテムにのぼる多様な商品を扱うダイワボウ情報システム株式会社。
無線ハンディターミナルを活用した物流システムを構築することで毎年20%増の荷扱い量にも対応できるローコストオペレーション体制を実現した。
- プロフィール
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ダイワボウ情報システム株式会社
社会もIT業界もますます速いスピードで変化するなか、DIS はそのような時代を大きなチャンスと捉え「DIS Innovation for All」(変化を楽しもう)を標榜しています。マルチベンダー化による総合ディストリビューターとして、全世界のあらゆるIT関連商材を取り扱い、“顧客第一主義、地域密着”の基本戦略のもと、全社員が全国津々浦々のお客さまをお訪ねし、「FACE to FACE」で問題解決に当っています。
- 本 社:大阪市中央区本町3-2-5
- 設 立:1982年4月
- 資本金:112億3,100万円(2006年3月現在)
ディーアイエス物流株式会社
他社をリードするDIS の即納体制を支えるのがディーアイエス物流です。 全国14箇所のセンターには、コンピューター制御による自動化と全国展開により、スピーディーかつ正確に即納体制を実現しています。また、サードパーティロジスティクスも積極的に展開しています。
- 本 社:大阪市中央区本町3-2-5
- 設 立:1992年12月
- 資本金:5,000万円(ダイワボウ情報システム株式会社100%出資)
「顔の見えるディストリビューター」としてサービス&サポートを徹底
ダイワボウ情報システム株式会社(DIS)は、世界中のパソコン本体、周辺機器、サプライ商品からソフトウェアまでを扱い、お客さまの要望に応じ組み合わせて販売する総合ディストリビューターです。マルチベンダーの独立系ディストリビューターとして、全世界のあらゆるIT関連商材を取り扱っています。
DISは“顧客第一主義、地域密着”を基本戦略に掲げ、「顔の見えるディストリビューター」としてのサービス&サポートを充実させるために、IT インフラで可能な業務は極力ITに任せてきました。それによって、全国81の販売拠点による地域に密着した「FACE to FACE」のサービス&サポート網を実現し、豊富な品揃えと先進の物流センター機能による即納体制を整えています。
こうしたDISの物流機能を担っているのが、ディーアイエス物流株式会社(DLG)です。DISのビジネス拡大に応じて、2005年度の物流入出荷量は4,000万個に迫る規模に成長。そして、それを支えているのが、2005年5月にサービスインした、最先端の次世代ITインフラ『DIS- NETII』です。
「8年前に構築したITインフラである『DIS-NET』によって、全国の販売拠点と物流拠点で、増大する荷物と日々多様化するニーズに対応してきました。今回、さらなる荷扱い量増大に対応し、かつ、ローコストオペレーションを実現するために、DIS-NETIIの核となる新物流システムを構築しました」と、DISシステム推進部基幹システム課 渡邊裕一課長は話します。
毎年2割増の荷扱い量にも対応できる物流システムを構築
DIS-NETII構築の全体的な管理は、DIS-NETを構築したNECが担当し、物流システム部分をNECソフトが担当。2005年時点で、 DISの取引業者は約15,000社、メーカー約500社、そして取扱商品は約100万アイテムに上り、物流拠点には常時約3万アイテムの在庫を抱える規模にまで拡大。今後の成長にもリニアに対応できる、最適な物流システムを構築することが課題でした。
「DIS-NETII構築に際しては、荷扱い量は毎年2割増に対応でき、かつローコストオペレーションを実現することが条件でした。そのために、今までの業務フローを見直すことから始めました。業務ノウハウのあるNECソフトには、こうした現状分析を含むコンサル部分から参加してもらいました」(渡邊課長)。
NECソフトはシステム構築に取りかかる前の現状分析の段階で、物流サービス水準の見直し、 ABC分析に基づく物流コストの明確化などを行い、最適な業務フローを提案。そして、現業務のさらなる改善に取り組むというDISの方針に沿って、物流システム再構築に取り組んだのです。
システム開発を先導したDLGシステム推進室 安藤弘基主任部員は、その経緯を次のように続けます。
「2002年11月、DISおよびDLG9名からなる物流システム改善推進委員会をスタートさせましたが、それ以前に実施した業務分析を踏まえてシステムの方針を検討しました。毎年2割増という数値目標と、物流経費を抑制するという大方針の下で検討した結果、誰でも作業ができる操作性を確保することで、荷量が増えても低コストであることを目指しました。そのためには、できるだけ人の判断を行わないようにシステムの自動化を行い、誰にでも倉庫の入出庫作業が簡単にできるようにしました。また、その操作性を実現するために無線ハンディターミナルを採用することにしたのです」。

ハンディターミナルによって、入出庫作業は誰でもできるようになり、大幅なスピードアップを実現
無線ハンディターミナルの導入により作業スピードが大幅にアップしレイアウトの自由度も向上
容易な操作性とローコストオペレーションを目指した新物流システムは、2005年5月から4ヵ月をかけて全国14拠点でサービスを開始。各物流センターにExpressサーバーを設置し、データセンターにあるDIS-NETIIの販売管理データと連携を図っています。
「人の判断業務が多かった事務所作業ではDIS-NETIIの新物流システムにより、できるかぎりの自動化を図り、倉庫作業者の作業性の向上を行いました。また、倉庫作業者には一人1台のハンディターミナルが使えるよう、全拠点で160台を導入しました。そして、端末の電源やLANケーブルの制約がなくなり、レイアウトの自由度も上がりました」(安藤主任部員)。
荷扱い量が増大しても、特にノウハウや知識を持っていない人でも容易に入出庫作業を行うことができ、効率的なオペレーションを実現することができたのです。
「期末の3月には平常の2倍もの処理量となる日もあるのですが、今年は導入初年度ながら余裕をもって対応できました。これにより、事前の業務分析シミュレーションが正しいことが証明され、ローコストオペレーションを実現できたことを確信しました」(渡邊課長)。
変化に柔軟に対応できる物流システムとしての進化を期待
新物流システムは、DISの成長を支えるローコストオペレーションの物流基盤として今後ますます大きな役割を果たします。それだけにシステムに対する期待も高くなります。
「今後はメーカーの動きをみながら、RFIDへの対応も検討したいと考えています。この対応では業務プロセスの変更を伴う可能性もあり、ユーザーの立場に立って考えてくれるNECソフトにまた協力していただければと思っています」(渡邊課長)。
「直近では出荷時のピッキングのナビゲーション表示機能など、ハンディターミナルの機能追加を考えています。変化に応じて改善、発展していくことができる物流システムができましたので、今後もNECソフトと共に育てていきたいと思います」(安藤主任部員)。
新物流システムはローコストオペレーションだけでなく、取引先へ、その地域特性に応じたマーケティング情報をフィードバックするツールとして活用することで、多様なお客さまのニーズにも対応することが期待されます。また、「FACE to FACE」で問題解決に当るDIS 社員の強力な武器として活用されるに違いありません。

(左)ダイワボウ情報システム株式会社
システム推進部基幹システム課 課長
渡邊 裕一氏
(右)ディーアイエス物流株式会社
システム推進室 主任部員
安藤 弘基氏
システム担当より

NECソフト株式会社
ロジスティクスシステム事業部
第二ロジスティクスグループ
小林 健司
「今回の物流システム構築には、基本設計ベースの業務分析の段階から参加させていただきました。そこで得られたデータに基づいてシステム設計を行うことで、業務の増大に対しても柔軟に対応できるシステムができたと考えています。今後も、お客さまと一緒に、さらに進化したシステムに育てていければと思います」
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