おおたかの森病院様

おおたかの森病院
松倉 聡 院長
患者主体で安全・安心な医療サービスの提供を支える先端医療システム
質の高い医療をいかに実践していくか─
それは医療界の永遠のテーマである。
答えを導くためにさまざまなアプローチが繰り広げられる中、地域が求めている医療機能の”急性期医療”に特化し、足りない部分は他の医療機関との連携によって地域全体で取り組もうとするおおたかの森病院。
地域密着型の中核拠点として患者に最適な医療サービスを届け、総合医療情報システムの構築で機能充実を図る、その足跡を追ってみる。
- プロフィール
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おおたかの森病院
「個々の患者様に安全かつ最適な医療を提供します」を理念に、千葉県の松戸・柏・流山エリアの中核病院として急性期医療を中心に高品質な医療サービスの提供を目指す。2005年8月1日に開院し、臨床経験豊かで高度な専門性を持った医療スタッフと最新の医療機器やシステムを配したほか、明るい食堂談話室や屋上庭園、広々としたリハビリテーションルームなど、アメニティ豊かな施設も有する。
- 所在地/千葉県柏市豊四季113
- 開院/2005年8月1日
- 診療科/内科・外科・小児科・消化器科・整形外科・眼科・泌尿器科・脳神経外科・神経内科・心臓内科・アレルギー科・リウマチ科・肛門科・麻酔科・放射線科・リハビリテーション科
- 入院施設/133床

急性期医療を安定・効率的に提供可能な地域の医療インフラとして
千葉県松戸市の小金原団地の商店街に位置し、35年間にわたって地域住民に医療サービスを提供してきた小金原病院。この松戸市の基幹病院を前身に、より高度な専門性を持った医療拠点として地域に貢献するため、2005年8月1日、おおたかの森病院が千葉県柏市に新たに開院されました。
同病院は、2005年8月24日に開業したつくばエクスプレスの流山おおたかの森駅近くというロケーションで、今後、沿線周辺地域の活性化も見据えながら、松戸・柏・流山エリアの中核病院として高品質な医療サービスの提供を目指しています。
特に、同エリアで手薄であった急性期医療の機能を充実させ、“個々の患者に安全かつ最適な医療を提供する”という理念のもと、臨床経験豊かで高度な専門性を持った医療スタッフが連携し、2次‐2.5次の救急医療を24時間体制で担う医療機関として、地域住民より大きな期待が寄せられています。
“急性期医療”と“地域密着型医療”の中核拠点として機能充実を図る
「新病院の構想は2002年頃から立ち上がりました。まず、何より、地域で必要とされている医療サービスの提供という観点から、“急性期医療”の機能充実が頭にありました。というのも、柏・流山地域では、ひとつの救急病院で年間4~5千件もの救急患者を受け入れている現状があったからです。1日 10件以上を毎日負担するのは、決して容易ではありません。それを緩和する新たな救急窓口としての機能、そして消化器や循環器、心臓内科といった得意分野で最先端の医療を提供するという2つの側面から“急性期医療”を担う存在になるため、私たちはおおたかの森病院を開院したのです」と語るのは、同病院の松倉聡院長。
今、日本の医療界は、大きな転換期を迎えつつあり、従来までの疾病治療中心から患者中心の医療サービスに転換する方向にあります。同時に、ひとつの医療機関ですべての医療サービスを行うのではなく、地域と連携することで患者にとって最適な医療サービスを創出する重要性にも関心が高まっています。
そういった社会変化の流れの中、同病院は地域のニーズに則した医療機関としての機能を確保するため、“急性期医療”の充実に着目。新たな中核医療機関として得意分野での専門性を発揮しながら、病病・病診連携や保健・医療・福祉・介護などの包括医療連携を模索し、個々の患者に安全かつ最適な医療サービスを提供する“地域密着型医療”の実践を目指しています。
「正しい判断をして、正しい治療を施す。それができない場合は、対応できる医療機関と連携する。そんな患者様にとっては当たり前の医療環境を整備するために、私たちが貢献できれば」(松倉院長)という同病院では、関東屈指の最先端の画像診断システムを導入。遠隔診断にも対応するほか、フル装備のICU※1を設けMSCT※2やMRI※3、血管診断装置などの最新のモダリティを駆使し、適切かつ高度な救急医療が行える環境に整備して“急性期医療”の中核拠点としての役割を担います。
また、前身である小金原病院跡地に診療所を開設し、小金原健診クリニック、特別養護老人ホームのマーシーヒル、マーガレットヒルといった関連施設と連携して、疾病予防や福祉の領域も含めて幅広く“地域密着型医療”に貢献する体制も自前で構築しています。
そんな同病院では、患者の権利をはじめ患者が参加する医療や情報の共有など、より患者に開かれた医療サービスを提供するため、最新の電子カルテをはじめとする医療システムの導入も実施されました。
患者に最適な医療サービスを届ける総合医療情報システムを確立
「高度な専門知識やスキルを要求されるのはもちろん、1分1秒を争う救急医療を的確かつ安全に行っていくためには、IT化による患者様の情報共有環境の創出が不可欠」(松倉院長)。
そのIT化の重要性を捉える同病院が選んだのは、NECの業務フロー提案型電子カルテソリューション、“MegaOak‐BS”です。このソリューションは2004年6月にリリースされ、大規模医療施設を中心にすでに多数のユーザーへの導入実績がありますが、病床数133床という同病院のような中規模クラスへの導入は初となります。その導入に際して、NECソフトがパートナーに選ばれました。
「オーバースペックとは少しも思いません。院内のどこにいても患者様の情報を見ることができる、診療科ごとの障壁や区分などを越えて包括的に患者様を診る、そんな“見る”と“診る”を実現するためには、中途半端なIT化ではまったく意味をなさないからです。だからこそ、シームレスな連携も可能な電子カルテの導入や完全なフィルムレス・ペーパーレスなど、フルデジタル化にこだわりました」(松倉院長)。
導入された医療情報システムの概要は、基幹システムに電子カルテソリューション“MegaOak‐BS”を据え、検査、処方、入院、栄養などのオーダリングや看護支援などの診療系、医事会計、受付実施等の部門機能が統合されたもの。そこに、NECの自動再来受付機や患者案内表示板を連携させたほか、同病院が独自に選定したPACSや臨床検査、生理検査、栄養管理、ナースコールなどの各部門のシステムをシームレスに連携して構成されています。このことで、電子カルテを基本に診療情報や画像情報などのさまざまな情報がつながり、患者の診療情報の一元管理が実現しました。
「患者様の視点に立ち、強い信頼関係に基づく医療サービスの提供」(松倉院長)を実践したい同病院では、導入した医療情報システムにおいて、診療によって得られた情報はすべて患者に公開することで信頼関係を構築していくという目的も掲げています。
「患者様に説明する際、従来なら胃カメラやレントゲン写真はその都度、検査部門から取り寄せなければなりませんでした。また、脳波や心電図などの波形データは専用の機器でしか見せることができません。こうした検査データも電子化・データベース化し、“MegaOak‐BS”の電子カルテ上に取りだせるようモディファイしてもらいましたので、患者様の目の前で実際のデータ画像を見せながら説明できます。また、病棟の看護師が入力した入院患者様の情報も担当医師のPCでいつでも確認でき、手術室の中でも関連データを引き出せるようにするなど、迅速かつ的確な治療や処方を指示できる体制も整えています」(松倉院長)。
この患者の情報を共有・活用する医療情報システムにより、「患者の権利」「患者が参加する医療」「情報の共有」など、より患者に開かれた医療サービスの提供も実現しています。
最新の医療情報システムだけでなく患者のアメニティを重要視した施設の数々

地域の“急性期医療”を担う新たな中核医療機関として、関東でも屈指の最先端画像診断システムを導入するなど、その充実ぶりには目をみはるものが。患者へのアメニティを重視した施設レイアウトや問診カウンターの設置など、独自のアプローチにも注目したい。
- ※1 ICU
- Intensive Care Unitの略。集中治療室、入院治療室のこと。
- ※2 MSCT
- Multi-Slice CTの略。体軸方向に複数の検出器を備え、1回転で複数のデータを収集するコンピュータ断層法のモダリティ。薄いスライス厚で鮮明な撮影ができ、X線の照射量が少ないほか、撮影時間も大幅に短縮できる。
- ※3 MRI
- Magnetic Resonance Imagingの略。人体の各細胞に含まれる水素原子核の磁気から断像画像を得る核磁気共鳴映像法のモダリティ。X線や造影剤を使用せず安全性が高い。
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