
オルガノ株式会社 経営管理部
(左)情報システムグループ 次長
白石 隆康氏
グループ全社のコミュニケーション基盤をコストパフォーマンスと自由度の高いオープンソース環境に移行
創業以来60年、生命や産業に不可欠な「水」を基軸とした事業に携わるオルガノ株式会社。NECソフトのオープンソースノウハウを活用して、UNIXからLinuxメールシステムにスムースに移行した。
- プロフィール
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オルガノ株式会社
創立以来、「水」と「環境」の分野でビジネスを展開。産業用水処理関連設備、環境関連設備、産業プロセス関連設備、上下水道関連設備、標準型水処理設備、イオン交換樹脂などの水処理機能材料、食品加工材・健康食品事業、サービス事業を展開している。
- 所在地/東京都江東区新砂1-2-8
- 創立/1946年5月
- 資本金/82億2,549万9,312円
「水」と「環境」で世界に通用する企業
「エコロジカリークリーン」を企業コンセプトとするオルガノは、創業以来60年、生命や産業に不可欠な「水」を基軸とした環境関連事業を展開しています。
そのフィールドは、産業用水処理をはじめ、上下水道・産業排水や地下水・土壌浄化などの環境関連、小型水処理機器、水処理薬品やイオン交換樹脂などの機能材料、食品加工材・健康食品事業、分析・モニタリングなどのサービス事業にまで及びます。
例えば、半導体や液晶製造に使用される洗浄水は、電子技術の進歩と共に超々純水と呼ばれる高純度の水が要求されます。
さらにオルガノは、超純水製造装置のトップメーカーとして、高機能洗浄剤向けのクリーンな機能水製造装置や、人体に有害な難分解性有機物処理用の超臨界水酸化装置を開発するなど、イノベーションにも注力しています。
経営管理部情報システムグループ白石隆康次長は、次のように話します。
「超純水は例えて言えば、50mプールいっぱいの水に、耳かき一杯ほどの水(H2O)以外の物質が混ざっているようなものです。ちなみに私たちが毎日飲んでいる水道水は、同じプールに200kgもの物質が入っている状態です。しかし、半導体などの洗浄用超純水は、加工技術の向上に伴い、今では超々純水と呼ばれるほど高い純度が要求されています」
UNIXによるコミュニケーション基盤を整備
グローバル化などによる競争激化や資源・環境問題の顕在化などに伴い、製造業においては継続したイノベーションと開発リードタイムの短縮などが課題です。そのために、迅速な意思決定を支える全社的な情報共有基盤やコミュニケーション基盤の整備が不可欠となります。
「10年ほど前からペーパーレス化やエンジニアリング分野でのIT活用、一人1台のPC体制の整備を行い、従来の電話やFAXによるコミュニケーションからイントラネットや電子メールへの移行を推進しました」と、情報システムグループ石崎賢課長代理は話します。
「当初、UNIXのメールサーバーを導入し、社内連絡用のcc:Mailとは別に、外部との連絡にe-Mailを使用していました。その後、 2000年問題を機に、cc:Mailとe-Mailを一本化し、IMAPサーバーに再構築しました。またこのとき、グループ会社8社にもサブサーバーとしてローエンドのUNIXによるPOPサーバーを導入し、本社にあるハイエンドUNIXのIMAPサーバーと併せて、一人1台PCによるオルガノグループ全体のメールシステムとイントラネット環境が整いました」(白石次長)。
オープンソースによるコミュニケーション基盤へ移行
ところが、メール文化が定着し使用頻度が高くなるにつれ、IMAPサーバーの負荷が高くなり処理速度が遅くなるなどの弊害が目立ち始めました。ユーザー数に対してサーバーのディスク容量(60GB)が不十分になっていたのです。2003年に入る頃には、サーバーのディスクはすぐに容量不足になり、ユーザーにデータを削除するよう警告を出すことがたびたびだったと言います。
「出向者などのメールアドレス管理も大変となり、グループ会社とのドメイン統一も課題でした。本社とグループ会社のドメインを統一することによって、意識改革につなげたいという狙いもありました。また、UNIXサーバーのリースアップの時期も控えていました。そこで2003年4月、5社にRFPを出し新たなメールシステムを提案してもらったわけです」(白石次長)。
その際の主な条件は、2,000ユーザーまで対応可能、200GB以上のIMAPサーバー、可用性を高めるためのサーバーの冗長構成、セキュリティ対策、ユーザーの使い勝手を変えないことでした。
その結果、NECソフトが提案した、オープンソースのLinuxを搭載したNEC Express 5800のクラスタ構成サーバーと商用Sendmail・GUARDIANWALL の組み合わせによる、可用性とコストパフォーマンスの高いメールシステムが採用されました。10月のことでした。
「社内イントラネットでは既にLinuxをプラットフォームとした多くのシステムが稼動しており、メールサーバーにオープンソースのLinuxを採用することに抵抗はありませんでした。また、システムのライフサイクルで見た場合、Windowsよりもオープンソースの方が長く、セキュリティ対策などトータルコストも低くなると考えました。ただ、Linuxに精通した社員は少なく、いざというときの運用面で心配なので、ハード(プラットフォームであるサーバー)・ソフト(LinuxおよびSendmail)のトータルギャランティが可能なベンダーであるNECソフトに任せれば、Linuxサポートも安心だと考えたのです」(白石次長)。
また、この背景には7~8年前にNECソフトが構築したLinuxサーバーによるWebシステムや、カタログ管理システムの実績がありました。

システム全体構成
適材適所でオープンソースも活用

情報システムグループ 課長代理
石崎 賢氏
2003年11月開発スタート、2004年1月4日のサービス開始という短期での移行でした。UNIXサーバーからコストの安価なPCサーバーへ移行したことにより、可用性を高めるための複数サーバーにホットスタンバイが可能になりました。またオープンソースへ移行すると同時に、従来のバックアップテープをストレージに変更し、アクセスログはDVD-RAMに保管することで使い勝手も向上したと言います。
「設計段階からNECソフトに参加してもらいました。メール停止期間は12月30日から1月3日までしかとれなかったのですが、旧UNIXサーバーから新Linuxサーバーへデータを自動的に移行するツールを開発するなどしてスムースに移行できました。オープンソースなので不具合があれば、OS ベンダーの回答を待つことなく即座に対応できます。オープンソース故のトラブルに対しても、NECソフトは迅速に対応してくれたと思います」(石崎課長代理)。
「新メールシステムに移行することでWebメールも使えるようになりました。またGUARDIANWALLを導入し、メール検索システムは独立して行えますし、ウィルスチェックサーバーも独立させることで、サーバーの負荷分散も実現しました。今後はディスク容量を増やし、ロードバランサーを入れるなど、さらなる高信頼性の確保を検討中です。最近は、Linuxにとどまらず、ERPやRDBMSにおいても高付加価値のオープンソースが出現しています。コストパフォーマンスを考慮しながら、今後も適材適所にオープンソースを使いたいと考えています」(白石次長)。
NECソフトは常に最新のテクノロジーを活用できるオープンソースによって、オルガノグループのコミュニケーション基盤を支え続けていきます。
システム担当者より

NECソフト株式会社
UNシステム事業部 ネットワークセキュリティグループ
岸 啓之
今回取り上げられたメールサーバーのほか、OpenLDAP、SSL-VPNといったインフラ系システムの保守を担当しています。お客さまのITスキルは大変高く、オープンソースでもごく普通にご利用されていますし、私どもの方が逆に教えられるようなこともしばしばです。今後ともオルガノ様の業務を支えるシステムを、お客さまと協力してサポートしていきたいと思います。
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