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新潟大学医歯学総合病院

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新潟大学医歯学総合病院
医療情報部 助教授
鳥谷部 真一 氏

電子カルテを中心とした新医療情報システムを短期間でカットオーバーし、医療のレベルアップと患者サービスの向上を推進

社会に開かれた医療を実践する21世紀を担う大学病院として、新病棟の開院に併せて新医療情報システムを稼動させた新潟大学医歯学総合病院。 NECソフトと共にプロジェクトスタートから約半年という短期間での開発を成功させ、医療のレベルアップと患者サービスの向上、経営力強化に取り組んでいる。

プロフィール

新潟大学医歯学総合病院

社会に開かれた医療を実践する21世紀を担う大学病院として「生命と個人の尊厳を重んじ、質の高い医療を提供すると共に、人間性豊かな医療人を育成する」を基本理念に掲げ、安全で安心できる先進的医療の実践を通じ、社会から信頼される大学病院を目指している。

  • 所在地/新潟県新潟市旭町通1-754
  • 診療各科・各部門/内科学第1講座、外科学第1講座、産婦人科学講座、内科学第2講座、外科学第2講座、小児科学講座、内科学第3講座、小児外科学講座、眼科学講座、精神医学講座、整形外科学講座、耳鼻咽喉科学講座、放射線医学講座、神経内科学講座、脳神経外科学講座、検査診断学講座、泌尿器科学講座、形成外科、皮膚科学講座 、麻酔科学講座 、救急医学講座、看護部、検査部、感染管理部、輸血部、医療情報部、手術部、血液浄化療法部、薬剤部、地域保健医療推進部、生命科学医療センターちけんセンター部門、医科総合診療部、歯科部門
  • ベッド数/810床

日本を代表する大学病院を目指して新医療情報システムを構築

 2003年10月、医科と歯科を統合し、21世紀の大学病院として歩み始めた新潟大学医歯学総合病院。2006年1月にオープンした新病棟は、最先端の医療体制の充実および病棟診療の管理・運営の機能化・効率化を行い、さらには患者・スタッフのアメニティにも配慮した施設です。

 新潟県唯一の大学病院として活動する新潟大学医歯学総合病院の役割について、医療情報部鳥谷部真一助教授は次のように話します。

 「環日本海を代表する大学病院、さらに日本を代表する大学病院になることを目指し、810床の高機能病院として先端医療などに取り組んでいます。新病棟の開院と並行して、5年ごとに行っているシステム更新のタイミングで新医療情報システムを構築。紙媒体でのオペレーションを少なくするため、今まで以上にコンピューター化の範囲を拡大することを基本に、電子カルテの導入と医療安全などに配慮したシステムとなっています」

 また、病院経営戦略課の坂田繁雄氏は、次のように続けます。

 「国立大学の独立行政法人化に伴い、大学病院も成果主義に基づいて医療レベルを上げなければなりません。そのため、オーダリングとレセプト発行が中心だった従来のシステムから、患者様一人一人に対応できるフルオーダリングのシステム、そして経営分析できるシステムを目指しました」

現場の要望に対応した使い勝手のよいシステム

 2005年5月の入札の結果、従来のシステムで実績のあるNECの提案が採用され、6月からプロジェクトがスタート。今までの資産をできるだけ活用しつつ、現場の希望を取り入れた使い勝手のよいシステムを目指しました。

 「例えば、医師からは電子カルテのデータを利用できる診療文書管理システム『Yahgee』を使いたいという要望がありました。NECソフトでは初めての経験だったと思いますが、対応していただきました。看護師からは、医療過誤防止の観点から薬品使用のトレーサビリティの要望があり、病院情報システムとオーダリングシステムを連携することで医療安全を図りました」(鳥谷部助教授)。

 この間、医科と歯科を統合するためにバラバラだった患者IDの統合を行い、1患者1カルテを実現。また、医事・オーダーサーバーの統合を行うことで、「従来、医事システムは汎用機であったため、レセプトは医療情報部電算機室に依頼しないと発行できませんでしたが、新システムでは医事課のスタッフ自らがいつでも出力できるようになりました。また、従来の汎用機の統計データを抽出する際にはSEに依頼しなければなりませんでしたが、現在ではスタッフが直接データを利用できるようになりました」(坂田氏)と、業務の合理化と効率化を図っています。

システムの概要
システムの概要

セキュリティにも配慮した大規模システムを短期間にカットオーバー

 NECソフトはNECグループと共に、既存システムのバージョンアップを行いつつ、電子カルテシステム、診療文書管理システム、診療データウェアハウス、看護支援システム、物流管理システム、リスク管理システムを新規開発し、移行・稼動させました。

 新病棟開院に合わせて、病名やリハビリ、輸血オーダーにも対応できるようバージョンアップしたオーダリングシステムおよび入院患者の電子カルテシステムがカットオーバーしました。Expressサーバー48台、クライアントPC約1,000台という大規模な医療情報システムにも関わらず、4回の移行リハーサルを行うことで極めてスムーズな移行を実現しています。

 またセンシティブ情報を扱うだけに、新システムではセキュリティも強化。不正アクセスを排除する802.1x の採用に加えて、各PCに電子カルテを見られないよう離席してしばらく経過すると自動的にログオフさせたり、外部メディアを使えないようにしてウィルス感染を防止するほか、ノートPCにはハードディスク暗号化ツール『pointsec』を装備して情報漏えいと盗難を防止しています。

いつでもカルテを見ることができ、患者サービスの向上を実現

  新医療情報システムの稼働により、医師、患者ともに大きなメリットが得られたといいます。

 「医師はどこからでもカルテを見ることができるようになりました。紙のカルテでは検索に半日以上かかることもありましたが、電子カルテではほとんどの情報を即座に見ることができます。また、患者様は診療内容をその場で見ることができるようになり、患者様へのサービス向上にもつながりました。NECソフトにはいろいろな要望に応えていただき感謝しています」(鳥谷部助教授)。

 「医事・オーダーサーバーの緊密な連携によって、請求漏れの防止や各種業務の効率化が図られると期待しています。今後もNECソフトと一緒に共同開発する気持ちで取り組んでいきたいと思います」(坂田氏)。

 入院患者からスタートした電子カルテを中心とする新医療情報システムは、今後月約2万人(延べ数)の外来患者にまで対象を広げ、安心・安全な医療を支えるシステムとして拡大していくことが期待されます。

システム担当より

koide

NECソフト株式会社新潟支社
第二SIグループリーダー
小出 弘康

病院情報システムは、24時間365日停止することができないシステムです。今回、電子カルテの導入により、今まで以上にシステムの位置付けが重要になりました。今後は病院殿の医療の質・効率の向上、戦略的な病院経営の実現、患者サービスの向上に貢献できるよう、より安定したシステム稼動を提供していきたいと思います。

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