
株式会社
毎日コミュニケーションズ
社会人情報事業部
メディアコミュニケーション課
COBS ONLINE WEBMASTER
永作和洋氏
オープンソースによる統合マーケティングシステムの構築で、新社会人向けの新規ビジネスを開拓・展開
「毎日就職ナビ」や「毎日キャリアナビ」など、人材をベースにした事業を展開する株式会社毎日コミュニケーションズ。NECソフトと共に構築したオープンソースによる統合マーケティングシステムで、20代社会人を対象にした新規ビジネスを開拓・展開する。
- プロフィール
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株式会社毎日コミュニケーションズ
就職情報部門(大学生を対象にした「毎日就職ナビ」など)、出版部門(パソコン雑誌「Mac Fan」書籍・ムック)、教育広報部門(高校生、短大生)、人材派遣部門(企業・官公庁などへの人材の派遣)、キャリアバンク部門(キャリアバンク/転職支援の人材紹介サービス)、HRコンサルティング部門、キャリアナビ部門、社会人情報部門、海外部門などで、人材と出版に関する総合ソリューションサービスを提供。
- 所在地/東京都千代田区一ツ橋1-1-1
- 創立/1973年8月
- 資本金/17億4,050万円
内定者や新社会人をターゲットにした新分野を開拓
毎日コミュニケーションズは、新卒向け求人情報サイト「毎日就職ナビ」などを手がける就職情報部門、転職サイト「毎日キャリアナビ」などを運営するキャリアナビ部門、人材派遣部門、出版部門、社会人情報部門など、人材と出版をベースにした事業を展開しています。
なかでも社会人情報部門は、新社会人向けサイト「毎日フレッシャーズ」、ヤング・ビジネス・パーソン向けサイト「COBS ONLINE」、20代前半の働く女性向けサイト「escala cafe」を立ち上げ、新たなビジネス分野を開拓・展開。社会人情報事業部メディアコミュニケーション課COBSONLINE WEBMASTER永作和洋氏は、新規事業立ち上げに至る経緯を次のように話します。
「『毎日就職ナビ』は就職までの学生が相手であり、内定者は対象外となります。そこで2002年春頃から、彼らと新社会人を対象に新生活を応援するサイトができないか検討を始めました。これには、毎年登録される30万人のデータを有効活用する狙いがありました」
それまで「毎日就職ナビ」に登録されたデータは、学生が就職するまでの1年限定で、役目を終えると消去されていました。蓄積したデータを活用して、エアポケットとなっていた内定者や新社会人へのサービスを開発すれば、新たな事業を展開することができます。
オープンソースで統合マーケティングシステムを構築
毎日コミュニケーションズのシステム環境は、「毎日就職ナビ」がUNIX、「毎日キャリアナビ」はWindows(当時)など、各サイトに応じたシステムで構築・運用されていました。新サイトを立ち上げるにあたり、同事業部では既存サイトのベンダーも含めて、2002年6月に4~5 社のコンペを実施しました。
「『毎日就職ナビ』で蓄積したデータを利用できるマーケティングシステムを、開発開始から3ヵ月以内の短期間でカットオーバー、予算内で構築することを条件に出しました」(永作氏)。
その結果、同年9月に、NECソフトが提案したオープンソースのLinuxとDBソフトPostgreSQLをベースにした統合マーケティングシステム(メールマーケティング&Webアンケートシステム)が採用されました。これは、NECソフトのメール配信パッケージ「CueBit.Net/EX」とNECのアンケートシステム「ACTIVECR」とを連携させたシステムです。
「開発コストの面からUNIXは難しかったので、基本的にはオープンソースの方向で考えていました。ただ、その頃オープンソースのFreeBSD は使っていましたが、Linuxは使ったことがありませんでした。BSD贔屓だった当時のシステム担当者も、サポートしてもらえるならLinuxでもOK ということで、NECソフトに決定しました」(永作氏)。
スムースにデータを移行し共通ポイントサービスも実現
新しい分野でもあり、「こんなビジネスをやりたいと大枠だけ決めてスタートした」(永作氏)ため、プロトタイピング的な手法でのシステム開発となりました。CueBit.Net/EX、ACTIVECRとPostgreSQLの連携や、Javaの文字コード制限の解決など、オープンソースならではの苦労はあったものの、2002年12月には「毎日フレッシャーズ」と「COBS ONLINE(当時の名称はbusiness navi)」がサービスインしました。
「『毎日就職ナビ』のユーザーデータの中から、社会人向けの情報を希望する方の情報をPostgreSQLにスムースに移行でき、12月には内定者にもメールマガジンをシームレスに配信できました。さらに、2003年4月には女性向けサイトの『escala cafe』もオープン、2005年5月にアンケート・ポイントサービス『Vアンケート』もスタートしました」(永作氏)。
「毎日フレッシャーズ」「COBS ONLINE」「escalacafe」のデータベースはPostgreSQLによって統合されており、会員登録した利用者はどのサイトでもポイントを共通して使えるようになっています。
そして、サービス開始から約3年、「毎日フレッシャーズ」では卒業までの内定者約30万人が社会人になるまでの準備を行い、「COBSONLINE」には入社1~5年目の若手社会人約45万人が、「escala cafe」には入社1~3年目の女性社会人約22万人が集うWebサイトに成長しました。新たなビジネス分野の開拓に成功したのです。
それを支えているのが、コストパフォーマンスの高いオープンソースによるシステムです。ただ、2005年4月から、統合マーケティングシステムを担当しているシステム統括本部商用システム統括部1課五月女智一主任は、オープンソースを使う上での注意点もあると話します。
「Linuxのバージョンアップは頻繁なので、新しいハードを入れる際には動作保証の面から、バージョンには注意しなければなりません。また、 PostgreSQLは月に1回パフォーマンスアップを行う必要があります。これは運用してみて初めてわかったことでしたが、NECソフトのサポートによってすぐに解決できました」

統合マーケティングシステム
今後も携帯電話対応など新規サービスを計画
毎年データベースには新たな個人情報が蓄積されるだけに、セキュリティ面には特に気をつけています。社内の運用ルールを徹底し、クライアント証明のない者はアクセスできないようにするなど、システム系と人間系の双方からコントロールしています。
「また、アプリケーションで機能単位のアクセス権限設定を実現し、セキュリティを確保。会員管理やヘルプデスクなど、用途に応じたアクセス権限を設定しています」(五月女主任)。
新社会人向けマーケティングシステムはさらに成長を続けるために、新たなサービスを追加する計画です。
「各サイトで出している紙媒体をフリーマガジンとして駅に置いて、携帯電話と連動させWebへ誘導することを計画しています。また、会員専用のマイページなどもオープンソースで構築する予定です。走りながら一緒に考えてきたNECソフトとは、今後もパートナーとしてCueBit.Net/EXでの共同ビジネスや、システムのブラッシュアップをしていきたいと考えています」(永作氏)。
今後NECソフトはオープンシステムの構築・運用に加えて、毎日コミュニケーションズとの共同ビジネスも視野に入れて取り組んでいきます。

株式会社毎日コミュニケーションズ
社会人情報事業部 メディアコミュニケーション課
COBS ONLINE WEBMASTER
永作和洋氏
システム統括本部 商用システム統括部
1課主任
五月女智一氏
システム担当者より

NECソフト株式会社 ロジスティクスシステム事業部
IT基盤グループ リーダー
光山 幸男
事業を立ち上げる最初の段階から参加させていただき、その後も、システム全体の企画はお客さま、運用をNECソフトが担いながらオープンシステムを成長させてきました。今後もお互いにアイディアを出しながら取り組んでいきたいと思います。
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