
システム部
システム企画グループ
濱田 良直 次長
業界をリードする“信金メガバンク”が進める情報系のオープン化計画
バブル崩壊後の影響の払拭に苦しんだ金融機関も多いなか、地域住民、地域企業、地域社会への貢献を使命に、4つの信用金庫がタッグを組んで新たな地域金融機関として生まれ変わった、城北信用金庫の取り組みに注目が集まっている。
1999年5月の信金共同事務センターへの加盟を機に、勘定系からの撤退→情報系の強化→Webオープン化への移行という同金庫の一連の経営判断と実際のIT活用への挑戦の軌跡を追ってみる。
- プロフィール
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城北信用金庫
東京城北地区と埼玉県南部を中心に「地域住民の幸福」「地域企業の繁栄」「地域社会の発展」それぞれへ貢献することを最大のミッションと捉え、地域に根ざした営業展開で「お客様に強く支持される信用金庫」を目指す。各種金融機能・サービスの提供をはじめ、地域の伝統行事などの文化や環境・教育といった分野でも、地域社会の活性化・持続的発展のために幅広く貢献する。
- 本店所在地/東京都荒川区荒川3‐79‐7
- 本部所在地/東京都北区豊島1‐11‐1
- 創立/1921年5月31日
- 出資総額/284億円
- 会員数/181,681人
- 預積金残高/2兆3,111億円
- 貸出金残高/1兆3,482億円
- 店舗数/122店舗(2005年4月現在)
情報系システムのWebオープン化でリレーションシップバンキングの機能強化を
2004年1月の4金庫合併を無事に終えた同金庫は、現在、金融業界でもその動向に注目が集まる各種情報系システムのWebオープン化への移行に着手。信金共同事務センターからのデータを加工して、多角的にDBを構築し、各部門や各営業店の端末から簡単に情報検索や照会を可能にするNECの “SiNKiNSIGHT”を採用。それを軸に、日次、月次データをはじめ、柔軟な情報検索ができるWeb情報検索システム“RETRIEEM”を Windowsベースで構築し、日々の業務に活用しています。
「私共の規模で、今後5年間で情報システムにかかるコストを試算したところ、汎用機だとランニングコストを含め10億必要なものが、オープン系ではハード/ソフトのリプレイス費用も含め3億で済むことがわかりました。また、金融業界に限らず、今、時代の趨勢はオープン系です。信頼性や安定性は評価できますが、大掛かりで鈍重な汎用機より、必要なときに必要なものを低コストで手軽にアドオンできるオープン系に軍配が上がるのは金融業界でも必至でしょう」(濱田次長)という判断が同金庫にはあったようです。
この各種情報系システムのWebオープン化への移行に関しても、「合併時の情報系システム統合の際にスムーズに動かしてくれた実績がものを言いました。安心して任せられるパートナーの存在は大きいです」(濱田次長)と言うように、NECソフトが全面的にバックアップしています。
さらに、段階的に導入が進む“SiNKiNSIGHT”にも「サーバーに紐付くDBごとに情報にアクセスでき、連携も容易。この柔軟性の高さをフルに活用して、信金共同事務センター加盟によって月次ベースとなってしまった経営判断を日次ベースに戻すことをはじめ、新たな業務フローの創出につなげていきたい」(濱田次長)と大きな期待を寄せています。 実際、“異なる業務フローの統一化”という側面でも、「地域への貢献で活性化を推し進めたい私共の場合、融資業務の改善は必須。しかし、合併で融資の判断などが営業店ごとにばらばらなのが現状です。地域密着で顧客ごとに必要なサービスを提供する業務性格上、仕方のないことですが、『城北の融資の基準はこう』という新たな基準は設けたいところ。そこで、ある程度はフォーマットにのっとった業務フローをつくり、その上で各営業店の要望に合わせた使い方を提供するために、フレキシブルな対応が容易なオープン系システムで、城北信用金庫の新たなファイナンス・サービスを確立していきたい」(濱田次長)と業務改善そのものに好影響をもたらしているようです。
これら一連の情報系システムの機能強化の中で、同金庫はNECソフトの“事務統合ソリューション”から“本人確証管理システム”も導入中。「営業店の後方事務を本部に集め、画像データによるイメージ・ワークフロー化で、膨大な資料や帳票類からの検索スピードを向上させたり、紙ドキュメントのストックスペース縮小に貢献したい」(濱田次長)という狙いで、顧客接点の最前線である営業店122店舗の事務業務の効率化にも着手しています。
先取・先進的な数多くの取り組みで、リレーションシップバンキングの機能強化を果たす同金庫。NECソフトも価値向上につながるシステム化やパッケージ導入をはじめ、NECグループを挙げて積極的に支援し、最適なビジネス・プロセスをお届けする真のパートナーとして、共に歩んでいきます。
城北信用金庫に導入されたNECグループのシステム

“SiNKiNSIGHT”との高い連動性の下、日次システムと月次システム、Web情報検索システムの“RETRIEEM”が、本番稼動中。今後は、自動振替システムやTC接続システムなどが順次稼動予定されている。
システム担当者より

NECソフト 金融ソリューション事業部 第一システム部
プロジェクトマネージャー 曽根信行
旧王子信用金庫時代からおつきあいがあり、一連の勘定系の機能強化から信金共同事務センターへの加盟、情報系のWebオープン化と、まさに金融業界におけるIT活用の流れを地で行く取り組みに、私たちも一緒に携わることができ、毎回非常に勉強させてもらっています。今後は、個人情報保護法への対応強化や天災など不測の事態への対応といった新たな挑戦を計画中とのこと。私たちも、より実質効果の高い提案を心掛け、NECグループ全体で大きく貢献していきたいと思います。
NECソフトより
バブル崩壊以降、厳しい経営環境の中で全国の地域金融機関はそれぞれ工夫を凝らした取り組みをしています。その中でも、先取・先進性に溢れたさまざまな挑戦で信金業界を引っ張るお客様とのコラボレーションは、私たちにとって有益な経験となるものばかり。それらの共に培ってきた成果やノウハウをベースに、現状をあくまでもひとつの通過点と捉え、引き続き“真に有益な”ソリューション提案・構築・運用を実践し、ベストプラクティスと評価していただけるようなサービスを提供していきたいと思います。
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