
医療法人友愛会
千曲荘病院
遠藤 謙二 院長
より開かれたメンタルヘルス環境構築に医事システム刷新で挑む
ここ数年、老若男女を問わず、職場や学校、家庭内といった生活におけるさまざまなシチュエーションで晒される精神的なプレッシャーから、うつ病や神経症、心身症、アルコールや薬物依存、睡眠・摂食障害などの悩みを抱える人が急増傾向にある。
そういった現代社会の過大なストレスが引き起こす「心の病」に対し、開かれた病棟で日常生活に変化を持たせながら、「心のバリアフリー化」のために療養生活に専念できる環境づくりを進める千曲荘病院。地域に根差したケア体制の強化を図るべく医事システムの刷新に乗り出した。
- プロフィール
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千曲荘病院
50年近くの実績とノウハウを有する長野県下でも屈指の精神科医療機関。
「愛・信頼・奉仕」を基本理念に、常に患者の立場に立った病院運営を実践し、地域に根差した医療拠点として知られている。特に、1980年代より取り組む “開かれた病院”の運営に向けた試みは注目を集め、サテライト・クリニックの設置や病棟内で疑似社会を体験できる新たな治療活動など、医師会や学会からの評価も高い。- 所在地/長野県上田市中央東4‐61
- 開院/1958年8月
- 診療科/精神科、神経科、心療内科、精神科デイケア、認知症デイケア 精神科作業療法
- 入院施設/250床

地域に開かれた精神科医療を実践し患者本位の治療・療養環境を提案
1958年の開業以来、長野県上田市で精神科・神経科・心療内科の専門病院として多くの患者の心のケアを展開している千曲荘病院。
精神科医療の世界で、閉ざされたイメージの払拭にいち早く取り組み、患者個人の人権を最大限に尊重しながら1980年より病棟の開放化に着手。2000 年には、初診の外来患者が来院しやすい接点を、という意味からサテライト・クリニックを設け、より地域に開かれたメンタルヘルスの拠点としての機能を高めています。
また、2003年には精神科の病棟内において疑似社会を展開し、そこでの患者の入院生活が社会復帰に向けての訓練・準備に直結する場として新たな病棟を設置。ベッド(=個人)→病室(=家族)→クラスター(=近隣社会)→病棟(=地域社会)という段階的構成で集団生活を体験するといったノーマライゼーションの実践にも、積極的に取り組んでいます。
拠点間の連携、部門別会計の実践、将来への拡張性を重視
患者の生活を豊かにし、いち早い社会復帰の実現に向け全力で支援する同病院では、環境整備の一環として2003年より医事会計システムの刷新を模索しはじめました。
「上田市でもいち早くレセコンを導入するなどして業務効率の向上に心掛けてきましたが、昨今のIT化の浸透は医療の世界でも急激に進んでいます。われわれのような規模の病院でも、ただ手をこまねいているわけにはいきません。その波に乗り遅れないために、将来的な拡張性を持ったシステムの基盤を整備するところから着手しました」と話すのは、千曲荘病院の遠藤謙二院長。
同病院ではオーダリングや電子カルテ、診断画像など、将来のシステム強化をにらんだ基盤整備と、治療や療養、認知症といった5病棟体制で臨む現場の部門別会計への対応、そして病院とサテライト・クリニックの連携強化といったニーズを満たすべく、複数のパッケージから選定を開始。すべての要件を満たすものとして、30年以上の実績と全国の600を超えるユーザーのもとで運用されている、NECの医事会計パッケージ“MegaOakIBARS(メガオークアイバース)”に白羽の矢を立てました。
「病院とクリニックの一元管理が容易に実現することが最大の選定要因」と話す遠藤三重子総務部長は、導入に携わったNECソフトのSIerとしての姿勢にも言及。「提案段階から現場スタッフの意見に常に耳を傾けてくれ、その答えを必ず返してくれた。使い勝手のよいシステムにまとめてくれるという期待感を抱かせてくれたのも、大きな選定理由のひとつ」(遠藤総務部長)と振り返ります。
実際、同病院とNECソフトはコンサルティングや仕様策定、基本設計に時間と労力を割き、パッケージ導入に関しては2004年12月から2005年2月の3ヶ月間の短期集中型でプロジェクトを進行させていきました。
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