
株式会社シーエー・モバイル
システムグループ スペシャリスト
根立宗一郎氏
メールやPCによる情報漏えいを防ぐためにフロント業務のセキュリティ環境を整備
今やメールは社内外のコミュニケーションツールとして必要不可欠だが、その一方で、コンプライアンスの観点からメールやクライアントPCの情報漏えい対策を行うことも重要な経営課題のひとつである。そのためには、全社員のセキュリティに対する意識を高めることと、付加価値の高いセキュリティツールを導入し、効果的に活用することが肝要だ。
- プロフィール
-
株式会社シーエー・モバイル
2000年の創業以来、モバイルメディアに特化したビジネスで急成長を遂げ、2006年度は売上108億265万円、営業利益20億6928万円を実現し、5年連続で黒字を達成。現在は、モバイル課金事業、モバイルコマース事業、モバイル広告事業の3本柱を中心に広範囲なビジネスを展開し、急速に進化するモバイル市場で確固たる地位を築いている。
- 本社所在地:東京都渋谷区桜丘町20-1 渋谷インフォスタワー6階
- 設 立:2000年5月31日
- 資本金:18億8,975万円(2007年3月末現在)
社内にISMS推進チームを発足し、全社員のセキュリティ意識を向上
株式会社シーエー・モバイルは、モバイル(携帯電話)を最もコミュニケーション効率の高い「メディア」と捉え、モバイルマーケティングに特化したユーザーオリエンテッドなコンテンツやサービスを提供しています。

株式会社シーエー・モバイル
経営戦略ディヴィジョン
経営企画室 広報担当
松川 仁美 氏
「モバイル市場全体が急成長している中で、当社の事業も急速に拡大しています。当社の強みは、デジタルコンテンツの課金ビジネス事業、総合ショッピングサイト運営などのモバイルコマース事業、さらにモバイル広告事業をバランスよく展開していることです。特に昨年あたりから、パソコンから携帯電話を使ったネットショッピングへと時代の流れが大きく変化してきているのに伴い、当社でもモバイルコマース事業が大きく伸びています」と、経営戦略ディヴィジョン 経営企画室 広報担当の松川 仁美氏は語ります。
20代の従業員が大半を占める若い人材が活躍する会社で、社内や取引先、さらにはエンドユーザーとのやり取りにメールを効果的に活用し、円滑なコミュニケーションによるスピード業務を実現しています。しかしその一方で、大量のメールをいかに効率的に管理し、メールによる情報漏えいをいかに防ぐかが経営課題のひとつでした。
そこで、全社的な取り組みとして、ISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)の認証取得を目的としたISMS推進チームを2004年に発足。各部署から1名を選出し、約10名で構成されたメンバーによって、社内のセキュリティ意識を高める活動を開始しました。
「ISMS推進チームのメンバーが毎週セキュリティに関するテストを全社員にメールで告知し、Webでテストを実施しました。その都度、点数が悪い人に対しては補講を受けさせるようにしたのです。社員も辛かったと思いますが、それ以上にISMS推進チームのメンバーは相当苦労したと思います。しかし、そのおかげで、セキュリティに対する意識が社内に急速に浸透していったのです」(松川氏)。
管理しやすく機能が充実しているGUARDIANWALLでメール環境を整備
シーエー・モバイルでは、日常のフロント業務においてメールがコミュニケーションツールとして特に重要な役割を果たしており、多いときには1人当たり1日数千通ものメールを扱うこともあります。セキュリティツールを導入する際には、日常業務に支障を来すことなく、管理しやすいことが前提条件でした。そこで、社内でいくつか製品を比較検討し、最終的にNECソフトのメールフィルタリング&アーカイブツール「GUARDIANWALL」を選定したのです。
「これまで自分たちでUNIXやLinux環境で社内システムを構築してきた経験があるので、使い慣れた環境で快適に動作するGUARDIANWALLは、我々にとってはとても管理しやすいものでした。しかも、メールのフィルタリング機能とアーカイブ機能がバランスよく備わっており、ブラウザベースで簡単にログ管理が行えることも大きな魅力でした」と、システムグループ スペシャリストの根立 宗一郎氏は選定理由を語ります。
また、UNIXやLinuxをベースに社内システムを構築してきた一方、クライアントPCにはWindowsを採用しており、混在するOSの環境下で、社員のユーザー管理が煩雑になりがちでした。そのため、Windows環境のパソコンのユーザー管理を一元化する目的で、マイクロソフトの「Active Directory」の導入も検討していました。
「NECソフトは、Active Directoryでの一元的なユーザー管理と、UNIXやLinux、Windowsが混在する環境下でもセキュリティ強化を実現できるツールを組み合わせ、トータルでのセキュリティを提案してくれました。しかも、窓口1つで総合してお願いできるので、便利でいろいろお任せすることができました」と、情報システムグループの福田 敬也氏はNECソフトの提案力とサポート力を高く評価しています。
こうして2005年1月、GUARDIANWALLと共に、クライアント暗号化ツール「Pointsec PC」とIT資産管理ツール「QND」を導入。同時にActive Directoryによるユーザーの一元管理の取り組みも進めていくことになったのです。
日常業務に支障を来すことなくメールによる情報漏えいを抑止
GUARDIANWALLの導入により、日常業務に支障を来すことなく、大切な情報を守ることが可能になりました。「GUARDIANWALLを導入しても、エンドユーザーの使い勝手は何ら変わりません。これまで通りメールによるコミュニケーションが活発に行われています。もちろん、全社員のメールのログをきちんと管理しているので、メールによる機密情報や個人情報の漏えいを防げるようになりました。もしも不正な情報がメールで流出した場合は、ブラウザの管理画面から、誰が、いつ、どんなメールを送ったのか簡単に調べることができるため、内部統制などのコンプライアンスの観点からも大きな効果をもたらしています」(福田氏)。

株式会社シーエー・モバイル
情報システムグループ
福田 敬也 氏
「導入当初は、実際の利用者は約100ユーザーでしたが、その後、社員数の増加に伴い、現在は500ユーザーへ拡張しています。ユーザー数の増加に柔軟に対応できることも、GUARDIANWALLの利点だと思います」(根立氏)。
ただ、導入当初は多少の苦労もあったといいます。「当社では膨大な量のメールを扱っているので、GUARDIANWALLの処理が追いつかないこともありました。しかし、サーバーからの自動返信メールなど、アーカイブする必要のないメールはGUARDIANWALLを通さないようにするなどの微調整を行うことで、すぐに問題は解決しました。その際、NECソフトにも協力してもらい、大変助かりました。NECソフトは、何か相談すると的確に判断し、迅速に回答してくれるので満足度は高いですね」(根立氏)。
さらに、GUARDIANWALLを活用してメールのアーカイブをバックアップ用のサーバーに保管しています。その際、容量、速度、利便性の点からハードディスクに保存するようにしています。「バックアップサーバーのハードディスクがいっぱいになったら、そのディスクを抜き出して安全な場所に保管するようにしています。そして、また新しいハードディスクを装着することで、メールのアーカイブを永続的に保管できるように工夫したのです」(根立氏)。
Pointsec PCの導入によりノートPCの紛失時の対策も万全
シーエー・モバイルでは、機密情報の流出要因になりうるWinnyなどのファイル共有ソフトがクライアントPCで利用されていないか確認するために、QNDによるIT資産管理を行っています。また、個人情報を検索するオプションも導入。個人情報はファイルサーバーに必ず保管するように周知徹底し、ノートPCには持たせない環境づくりに努めています。
とはいえ、ノートPCに個人情報が絶対ないとは言い切れません。そこで、万一ノートPCを紛失し、第三者にハードディスクを取り出されたときに備え、ハードディスクの中身を暗号化できるPointsec PCを導入しました。
「当初は、PCのBIOS機能でパスワード制限をかければいいのではないかという意見もあったのですが、それではハードディスクを抜き出されたら中身が見えてしまいます。何か良いソフトはないかと探していたところ、NECソフトからPointsec PCを提案されたのです。実際に導入しているのは、ノートPCを持ち歩く機会の多い人だけですが、これにより、情報漏えい対策を大幅に強化することができました」(根立氏)。
こうした一連のセキュリティ対策により、シーエー・モバイルでは2005年3月にISMSの認証取得を実現しました。さらに現在は、内部統制整備の検討も進めています。今後は既存システムの冗長化や、アクセス権限などを総合的に効率よく管理していくなどの工夫を凝らし、よりセキュアな環境を構築していく計画です。
営業担当より

NECソフト株式会社
営業本部
第三ソリューション営業グループ
リーダー
染道 壮悟
シーエー・モバイル様とは初めてのお付き合いにもかかわらず、クライアント環境のセキュリティ対策をほぼ一括してお任せいただきました。情報システムグループのご担当者様が私と同世代の方々だったので共通の話題も多く、信頼関係を築きやすかったことも大きな一因だったと思います。今後も、お客さまの事業規模や社員規模が急拡大していくスピードに負けないように、お客さまのシステムにとって役立つものを積極的に提案し、信頼関係をさらに強固にしていきたいと考えています。
- ※本ページに記載されている情報は掲載時におけるものであり、閲覧される時点で変更されている可能性があります。予めご了承下さい。
- 1ページ目









